昔、高校の吹奏楽部の夏合宿に同行していた頃、あるファゴット奏者の先輩に「マウスピース練習ばっかりしても意味無いよな?」と聞かれたことがありました。
フルート以外の木管楽器は、楽器をくわえてリードを鳴らすんだから、あまり重要じゃないんかー、ふーんと思いました。
そして私は「いえ、フルートはマウスピースだけでの練習かなり大切ですよー。」と答えました。
マウスピースは短いので、よく鳴る角度をキープしやすいですよね。ところが胴部管も足部管も繋げると、高さをキープするのが辛くなる。
それより問題はそれに気付けないことなんです!
だって横に構えてるから見えないもん!
腕上げてるのがしんどいもん!
そしてくわえてないもん!
オシャレでお上品な60代女性の生徒さんがいます。いつもしっかり練習して来られます。先日のレッスンで、
「今週は音がうまくコントロールできなかったから、練習するのが辛かったんです」と。早速吹いてもらうと、中音域が吹きたいのに低音が出てしまうご様子。「お腹の支えや唇のしめ方を気にしてやってるんですけど」 そこで今度は私が生徒さんの左肘をずっと支えたまま吹いてもらうと、一挙に解決!
「これだけのことなんですか…」 ちょっと拍子抜け。
そしてやはり問題は、分かっちゃいるけどすぐ腕が下がる。 いや、正直私もいまだにこれに悩まされております、ハイ。
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